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くま社長日記 Vol.157 「皆既月食」

もう結構前になりますが、すみかわ七夕まつり、お楽しみ抽選会協賛しました。

写真と表題の「皆既月食」はまったく関係ありません。
今日は、6年ぶりの皆既月食でしたね。
全国的に素晴らしく観測できたのではないでしょうか。
今日は我が伝統ある札幌エルムライオンズクラブの8月第二例会で例会場である札幌グランドホテル。
例会終了後、おくさん、愛息くんと合流。
それから豊平川近くの自衛隊グラウンドで、見ました。

うっすらとした夜空にすこし赤みかかった、ぼんやりとしたお月さま。あっと云うまに、三日月、あららゆっくりと満月になっていく様を親子3人で見ることが出来ました。
家路に着きながら、眺めて、一番最後、本当に満月になるところは、お家の2階のベッドルームから、とてもきれいに見えました。

次は4年後とか。

感激の表情の愛息の最近までに得た知識で一生懸命親に語るのを聞くと、それはとても誇らしげで、親としても頼もしい。
いつかは忘れちゃうんだろうけども、いい思い出になったと心から、そう思う。

愛息くん曰く、
「パパ、もしも皆既月食のときに人間が月にいたとしたら、地球の向こう側の太陽を見たら、皆既日食の時の一瞬のときの『ダイヤモンドリング』みたいになってみえるのかな?」
ボクは感動した。
大げさに云えば40年間、やっぱりボクも天文が大好きで、中学の時にはよく仲間と、「星会」などと称して、地元発寒の空き地で星を3、4時間眺めていたことがあったし、皆既日食の原理や同じく皆既月食の原理、自転公転、いろいろ知識としては、まあ、良く知っているツモリだった。

しかし、まさか太陽と月の間に地球が被るタイミングの、月食をさかさまに取って、月から見た地球越しの太陽の姿、なんて、想像もしなかったし、考えもしなかった。

ま、親ばか、とも云える、今日のくま社長日記。
ちょっとお許しください。
いやー、これはちょっと、ロマンチック。

そうして数秒後に考えたこと。

知りえた知識でヒトにわかったことを云っても、こんなに素朴に、スーパースゴイ発想をしている、無知な少年がヒトを感動させる事ができる。

聞く耳を持つ。相手の目線に立つ。最後まで向き合う。
そして、自由な発想をさせる。
そのなんて素晴らしいことかと。

たかだか40年で知りえた知識で偉そうなこといってきたなー、と。

いろんなものを見、聴き、してもっともっとステキな発想をしてみたい、そう思いました。
これからはもっと若い人たちの素朴でスーパーな発想にもっともっと迫ってみたいなー、と。

さて、月面から見た地球越しの太陽、皆既月食の夜。
いったい、どう見えるんでしょうね、みなさん。
理論的にお分かりになるかた、いらっしゃったら、コメントで書き込んで教えてください。

長谷川幸裕未収録曲、「三日月」のオリジナルスタジオテイクを1名の方にプレゼントいたします。(笑)

あ、本人とも事務所とも、なんにも相談してねーや。(笑)

それと、今日。

三越札幌店9階で北海道岩内出身の画家、藤倉英幸さんの個展が初日でした。勤務中にひょっこり、よく行くんです。三越札幌店9階ギャラリーに。向かいなんで。
ここ何年か、いつもなにげに三越ギャラリーご担当のMさんからご丁寧にご案内いただくようになったんですが、でも、そんなことはいつもすぐ、すっかり忘れて、なにげにひょっこり、行っちゃうんです。
今回も随分前にご案内いただいていたのをすっかり、忘れて。
しかし、何故かしら殆んど、初日に偶然、ひょっこり。
いつもひょっこり伺いますと、展示会の初日。
なんか縁があるのかもしれません。

さて、藤倉先生、と云えば身近なところではJR北海道の車内誌の表紙を永年飾られていらっしゃる訳で、美しい北海道の風景を瞬間的に閉じこめて、独特のデフォルマシオンと大胆な色彩で表現された「はり絵」版画でとても有名なのですが、実に2001年から昨年だけお休みして、今年まで、三越がずっとサポートして個展を開催してきたのだと、Mさんから伺いました。

特筆すべきはアクリル画材で描かれた、北海道の風景画。
これは、普段普通に目にする藤倉ワールドとは全く別のまさに「一枚物」の世界。そのオンパレードなのです。
それを三越に依頼を受けて、わざわざ毎年開催する、この三越個展のために旅をされて道内津々浦々の風景を描かれてきたものを展示しているのだそうです。

ボクは全く以ってして不勉強でしたが、氏の「一枚物」を拝見するのが初めてで、これは新鮮だったし、感動でした。

略歴から窺い知ったのですが、岩内町から立身、札幌にいらして、デザイナーとして職業アートワークをされていたんですね。

様々な巨匠の優れた描写やタッチを相当、学ばれてきたであろう事は想像に容易い。それだけ、ひとつひとつの絵が、全く違うタッチで、描かれているのを観て、実際、驚きを隠せない程、感激しました。

ある、小樽の古い石造りの壁に掲げられたランプの絵。
これはある意味、フォーブを感じるし、今は半分の幅になってしまった、運河の、ある風景を描写した絵は、あたかも、ユトリロを彷彿とする逸品と感じましたし、勇壮な旭岳など大雪山系の山々を力強い稜線を、大胆に描き、またその構図もKのラインをしっかりと見せ付ける、云わばセザンヌを思わせるタッチで素晴らしかったし、草原に立つ馬の姿は、全体的な表現を幻想的な配色で見せ、東山魁夷のそれを思わせる、ロマンチックなタッチであったし、冬の厳しいオホーツクの一遍を切り取った港の絵は、これも気付かぬものには判らぬ、まったく違うタッチで、描写されており、まさに変幻自在の、スーパー作家だったんだと、初めて認識しました。

ボクは前から、氏の版画については、何故安価な流通をしているのか疑問だったが、今回は本当に正統な評価をされていないと、私見ですが、思いました。

サイズで単価が決まるような作家じゃ、ない。
ボクの中で、それが今日、はっきりと再認識されました。

9月3日までの開催です。勿論、個展ですから、展示されているものはすべて売買対象の即売会を兼ねております。
あなたの心に残っている原風景が必ずここにあります。
どうかお時間を作って、足をお運びください。

今日もなんだか良くわからない内容の、くま社長日記。
ただ今、復活執筆中です。

最後までお付き合いいただき、有り難うございました。
 


2007-08-28 23:39 鉢直人


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