236 cs3 くま社長日記 Vol.177 「御歌囃子」
下記、先月、日比谷野音にてくま社長日記の為に記述した、自分向け携帯メールより。
即UPの予定であったが、ボケボケしているうちに、今日に。
お許し願いたい!
岡林信康である。御歌囃子、なのである。日比谷野音なのである。三十五年振りの、「狂い咲き」である。ある意味これを見逃しては、まずいのである。整合性がとれないのである。日本の音楽、中でもフォークミュージック、あるいはニューミュージック、狭義に於いてある意味、ロックとも言えるそのカテゴリーの中で、辿り着いた、「エンヤトット」の境地に対する、現時点での答であり、また新たなる、出発点なのである。
と、記述してある。
そして、翌日。
JR浜松町と陸橋で繋がっている、JOQR文化放送の社屋。
13階のラウンジ。
岡林信康氏、本人に対する、北海道新聞のインタビュー。
聞き手の記者とご本人の丸いテーブルから少し離れたテーブルで取材に同席した。本人のコメント、印象的な部分を必死にメモした。
「牧師の息子いわれんの、しんどかったんよ。神様から逃れようと思って学校も辞めたのに、また、神様って言われるようになって、普通の歌手にもどられへんやったら、辞めるしか、ないかな、と。」・・・・・・自身の36年前の日比谷野音の狂い咲きコンサートの後、音楽界から去ったときの回想。
「リハの時にはなんやこう、感慨深いキモチでいろんな事、思い出したんやけど、本番は、そういうのわ、なかったな。」・・・・・・36年ぶりに日比谷野音で狂い咲き2007コンサートを開催した今回の率直な第一印象。
「リズムの力が人を溶かしていく、みたいな。」・・・・・・山谷ブルースから始まった音楽のキャリアの集大成として辿り着いた、「エンヤトット」を満員の同世代の観客に伝達した、前夜の日比谷野音の反応を表現して。
「みんな成長して、楽しめる様になったんちゃうかな。」・・・・・・コンサート当日に、「開演前に会場入口に並ぶ観客がコワい(無論、表現上の比喩として)雰囲気でした」と関係者のお話があった後、開演時間の19時になり、開演前の場内からコンサートへの期待感から、「早くやれ!」など、36年前の当時と変わらぬ一部のファン気質を受けて、自身は見事に絶妙なトーク変わらぬ歌唱力、演奏力の構成でオブラートに包みながら、同世代への慈しみ、そして同世代との人生の確認作業ともいえる、柔らかい表現で一貫したコンサートを終えて、感慨について。
「ボブ・ディラン(※注1)と対等にステージに立つ事ができるんかいな、と真剣に考えた。(中略)ロバート・フィリップ(※注2)に、日本のロックやれよ、と云われた。(中略)メロディは西洋でえぇんよ、(中略)肉を、味噌、醤油で炊くやろ(※注3)、それが日本の味になるやろ。味噌、醤油はリズムや。リズムが命やと思う。リズムとはそれだけ、深い。西洋には答はない。」・・・・・・突如、音楽のキャリアに自ら終止符を打ち、故郷の滋賀県に戻り、農業などをしながら過ごした時期。そしてそこから『御歌囃子』エンヤトットに辿り着くまでのプロセスについて。そして、辿り着いたある意味、純日本のロック、と云う孤高のテーマについて、今、云える決意とその抽象的な表現を、一言、ひとこと、ゆっくりと、丁寧に、静かに語る、岡林氏。
※注1 云わずと知れたフォーク・ロックの巨人。ビートルズのジョン・レノンがその影響を受けたことは有名。
※注2 キング・クリムゾンのリーダー、ギタリスト。
※注3 近畿、関西では北海道で云うところの「煮る」を「炊く」と云う。ちなみに小生宅では、学生時代奈良で過ごした奥さんの影響もあり、「炊く」と云うことも多い。
感動の2日間を過ごせたことに、感謝して。
下記の通り、告知をさせていただく。
岡林信康コンサート2007
日時 2007年11月29日(木)
会場 北海道厚生年金会館大ホール
開場 18:00
開演 19:00
入場料 全席指定 S席\5,000- A席\4,000-(税込)
■道新プレイガイド■大丸プレイガイド■4プラプレイガイド
■チケットぴあ(Pコード269-785)
■ローソンチケット(Lコード12479)
□主催 岡林信康SAPPOROコンサート2007実行委員会
道新文化事業社、道新スポーツ
□企画制作 ビーエムマーケティング
□お問い合わせ 実行委員会 TEL 011-374-1301
今日は本当に、長文御免なちゃい。
2007-11-06 20:48
Comments
じゃあ、松山千春はキリストだな。
メリークリスマス!!
2007-11-06 21:46 | たけし
いや、そんな比喩は、いかんいかん。
ハッピーバースデー!
2007-11-07 13:11 | くま社長
まあ、旧約と新約は全く別もんの話だが。
ここは順番として、という事にしておきましょう。
by 敬虔なクリスチャン
2007-11-07 18:22 | たけし