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239 c1 くま社長日記 Vol.179 「音楽 2」

小樽市民会館前にある、消火栓。

つづき。

偉そうなことばかりのくま社長日記。
今年40歳になりました。
ですから、もうそろそろ、いいかな、と。

コミュニケーション能力。

なんじゃ、そりゃ?
っと、おっしゃるなかれ。

バンドをやると、ミュージシャンシップ、っと云うか、思いやり、と云うか、まあ、あります。
これはまず、お互いの出す音をよく聴いていなくちゃ、いけない訳で、自分の音も聞こえてなくちゃ、いけなくて。
音を出す行為で、表現するので、しっかりと自分がどの立ち位置に居るのか、考えながら(聞きながら)、演奏するわけです。

全体としていい演奏をするために、自分だけはちゃめちゃな演奏をするわけにはいきませんし、また自分としていい演奏をするために、全体としてバランスを考えながら(聞きながら)、パートの立ち位置を常に、考えて演奏するわけです。

これ、知らず知らずのうちに、コミュニケーションのトレーニングになっちゃっているんですね。
しかも、テンポ(リズム)もトーン(キー)も決まってますから。
演奏前に、だいたいね。
したがって、あんまり変なことも、出来ない。

また1つの楽曲の中でも、イントロからテーマ(Aメロ、などと云う)、アテンション(きっかけ)さび(泣かすとこ)など、ピアニッシモもあれば、フォルテッシモもあり、リタルダントや、ア・テンポなど、動きも臨機応変に、縦横無尽なインプロビゼーションのカゲに規則的なお約束もあり、そうして、ソロがやってきて、また、元に戻る、なんてことの繰り返しをするわけです。

そんなこんなで、音楽、と云う題名の2回目をウンチクしましたが、そんなに云うほど、偉くもなんともないんですが、この音楽、っつーもんは、ボクにとって、今ある自分のとても本質的なスタンスを間違いなく、育んでくれた、と思っているんです。

はぁ。

愛息くんが、4歳からはじめたチェロ。
今9歳ですから、5年のキャリア。
この時代の5年は、デカイだろーな、と思うし、羨ましい。
バッハの無伴奏1番をいま、やっているんです。

運指の正確さと弓の角度をしっかりと保つ、肘の高さ、そして背筋。これらは全て、基本的なフォームをしっかりやらないと、本当にその楽器が持つ本来の音(音色、音量)が出ないんですね。
そうなんですって。

で、基本的にはやっぱり、合奏もするんですが、それはヒトと合わせるトレーニングに、やっぱりなっているんですね。

合わせる。

これ、やっぱりコミュニケーション力の成せる技。

スポーツでも球技なんかは、やっぱりコミュニケーションがとても大事ですね。特にサッカーなんか、とても広いピッチで90分、あれやこれややるわけですから、事前事後のコミュニケーション、物凄く大事なんですが、試合中のコミュニケーションってやっぱり、パスの出し方や、受け方、これに尽きると思います。
スペースにパスを出す、そこに走りこむ。
また、返す。チャンスをうかがいながら。
本場ヨーロッパのサッカーを見ると、本当に楽しくて、なにやらそこにも音楽が聞こえてくるんですね、ボクの場合。
みんなで奏でている。

弦を取り替えたり、スパイクを履き替えてみたり。
いろいろ試行錯誤の中から、ベストマッチを発見する。
そうして、自分の仕事をしっかりと、集団の中で遂行する。
結果として、団体(全体、あるいはチーム)の勝利(成功)を納め、オーディエンスを感動させる。

音楽、と云う切り口でこれだけ本質的なお話ができることが何より、幸せな事で。

小学校1年生か2年生の時に、母親が買ってきたBEATLESのLPレコード。所謂、赤ラベル。
デヴューシングル、LOVE ME DOが2枚組みの1枚目のA面の1曲目。

今、聴いてもまったく、古びていない。

2曲目の、PLEASE PLEASE MEの衝撃的なコーラス。

67年生まれのボクはちょっとセカンド、いやサード世代か。
生まれた歳には、もうHEY JUDEが出てるもの。
前の年(66年)には日本武道館でコンサートをやって、マニラでコテンパンになって、キャンドルスティックパークでラストライブ。
本人たちはそれがラストライブになるとは思っていなかったけど。

ロンドン、セビルロウのアップルビルの屋上でやった、ギグ。
映画LET IT BEでいつでも観れますが、やはりどこか寂しい雰囲気ですよね。

ま、それはいいんですが。

前号の舞台監督業を伝授する方策がない、と嘆いていたのですが、結局、何がいいたいのかと云うと、そりゃ、やっぱり音楽に対する経験(体験)が、それなりに必要なんじゃないかな、と。
その事と、その個人芸的お仕事の成功のカギを握る、コミュニケーション能力が、まるでループしているかのように、同じところに帰着するから、こんなややこしいお話になっちゃいました。

つまり、ニワトリが先か、卵が先か。

舞台監督の仕事に限らず、どんなお仕事も、あるいは自分の身の回りに起こる森羅万象、まで云いますと随分、偉そうなのですが、その事に対しての対応力、とでも云いましょうか、は、まったくもってして、判然コミュニケーション能力以外のナニモノでもないような気がして。

まあ、ここまで本当に口八丁、手八丁でやってきましたので、ボクごときの発言には、確たる何の根拠も担保もないんですが、
※つまり、なにかの大家、と呼ばれるようなことになったことはないので。不勉強だし、僭越だし。

ただ自分の中に、音楽、がやはり特別な存在としてあることにとても感謝していると同時に、幸せだなぁ、と思うのであります。

音楽、と云うものを、たかだか数回の、しかも作文力の無い者が書く文章の中で、語りつくせる訳がないんですが、そもそも。

音楽、と云うものが、さまざま数多の、しかも計画力の無い者が描く戯言みたいなものを、幾度も救ってくれたことには、もそもそとした、一種のテレみた様な感謝の念が尽きないわけです。
※意味わかんないね、この文章。

ありがとう、音楽。

つづく


2007-11-20 00:14 鉢直人


Comments

勉強になりました。

精進します。

アタス!

2007-11-21 19:57 | kodow_voice


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