243 c1 くま社長日記 Vol.182 「だいじです」
前回の記述には大変大きな反響があって、そうかそうか、っと云うキモチ。
誰かを特定したくなる、わかるわかる。
では、正解!
自問自答、だよ。そんなもん!
その間、旧友や関係者から連絡が、くるくる。
いやぁ、ありがたいもんです、はい。
いろんな方々にご覧戴いている実感が湧きました。
ありがとうございます。
そして、今日からはまた、普通に相変わらず更新の遅いくま社長日記、書き綴って参ります。
ブログって即、発表、と云う恐ろしさを身に染みさせながら。
今回のくま社長日記は単なる、親バカの戯言です。
どうかお許しください。
写真は我が愛息くんが愛用のボールに書き込んだ、メッセージ。
わが子も大きくなって、数年前からキャッチボールが出来るようになりました。ボクはそれをとても楽しみにして、育んできました。
本当にいいフォームで、なかなかのいい球、放るようになりました。これは本当にとてもうれしいわけです。
最近は余りの球威の増加とスピードアップに、父は喜々として鬼気せまる迫力に負け、投球位置も随分後ろに下がっていきました。
これも、頼もしくて、嬉しいわけです。
で、父仕事でなかなかお家に帰らない。
お休みもなんもあったもんじゃ、ない。
たまの休みと云っても、やれ例会だ、ライブだ、宴会だ。
トホホ。
で、ボールを壁にぶつけて練習、と相成る。
すっぽ抜けては裏の草むらやお隣さんの庭などに、入っちゃう。
なきそうになりながら、探すんだけども、なかなか見つからない。
探し方に問題があるのは、承知しますけどもね。
いよいよ、困って母に相談。
「パパにちゃんとホントの事いいなさいね。」
母にも、まあ、そう云われるわな。
久しぶりに帰宅した父にもじもじ。
「パパ、あのね、うんとね、ボール、なくなっちゃたの。」
そーか、ボールはまあるいから、自分でころころどこかへ行っちゃった?
「あのね、ちがうの。ボクね、さがしたんだけど、なかった。」
そーか、じゃあ一緒にさがそうね。
「うん。」
数十分間、あちこち、探した。
こりゃ、ないな。
さすがの大人でも、なかなか難儀である。
しょーがない、新しいの買ってあげるよ。でもね、ボールはお友達だよ。優しくしてあげなくちゃいけないし、大切にしなくちゃいけない。わかるかな?
「うん。わかった。」
そうして、ボクは愛息くんにボールをあげた。
いやなに、随分前に頂き物の、ボール。
幾日か。
帰宅した玄関の下駄箱の上に、すこし汚れたボールが、そこにあった。
だいじです
と、拙い字を黒い油性マジックで、その少し汚れたボールに書いてあった。
ボクハモノスゴク、ウレシカッタ。
ナミダガデソウニ、ナッタ。
子供の素直さ、と云ったら、こりゃ、かなわない。
いったいボクらは、いつの日からか、素直になれなくなったのだろう?
プロの世界ではね、ボールに土がちょっとでも着いたら、
バッターに球種が見られるから、絶対に使わない。
ボクは、(いや、まったく親バカ?)思った。
だいじです
と、書かれたボールそのモノ自体よりも遥かに、そのボールに
だいじです
と書かせたキモチが、
大事です。
と。
今は師走。
このエピソードは、まだ初雪の知らせも届かぬ、晩秋の頃のおはなし。
そのうち書きたいな、と思っていた、ちっちゃな、おはなし。
モノを大事にする、と云うこと。
随分前に、この日記で釣りの事を書いた。(と記憶するが)道具をしっかり保守保全して万全を期することが必要なのだ、と。
釣果をものにするためには、当然、道具にも凝る。
また手入れを怠ることはしない。
これがカナリ面倒な作業なのだが、熱中し、集中する。
これが太古よりの生存本能から来る、狩猟性オトコゴコロをくすぐる、永遠のテーマであり、オトコノコ特性である。
ま、そんな話は、わかるヒトにだけ、伝われば、それでいい。
だいじです
こんなストレートな表現を、子供はするんだなぁ。
伝わらないモノが、ない。
やや暫く忘れていたことを思い出させてくれる、存在。
ありがたや、ありがたや。
感謝のキミへ。
(あ、またか)
2007-12-10 01:43
Comments
本当に。
2007-12-10 09:22 | kodow_voice